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2009/08/31

サード・アルバムは”親密さ”をテーマに

R&BシンガーのKEMはサード・アルバムのレコーディングの制作中だ。しかし、最終的にいつ我々がそれを耳にすることができるのか予測がたたない-「そんなことはないよ。それは間違いだ」と彼は笑いながら話す。

とは言うものの、デトロイトをベースに活躍するKEMはビルボードに『ALBUM ?:INTIMACY』のために約15〜20曲ほど書いたが、最終的には10曲ぐらいに絞るつもりだと話す。「ニュー・アルバムでは、ふんだんにオーケストレーションを取り込んでいる。アコースティック・ピアノもたくさん使っている。ちょっと時間がかかっているが、僕は肉付けしていくのが好きなんだ。出来るだけ早くファンの手に届けたいが、自分がやっていることが正しいのか確認もしたい。すぐに忘れ去られるアルバムにしたくないんだよ」

2002年の『KEMISTRY』と2005年の『ALBUM ?』の2枚ともゴールド・ディスクを獲得しているKEMはニュー・アルバムでJILL SCOTTとのコラボを模索している。彼は最近、MARVIN GAYEの「WHAT'S GOING ON」など多くのモータウン作品を手掛けてたアレンジャーの故DAVID DE PITTEと組んで「WHY WOULD YOU STAY」をレコーディングした。「彼は8/9に亡くなったばかりだ。彼ともっと仕事がしたかった。このレコードのために、彼と仕事ができたことに感謝している。この作品に彼の輝きを詰め込むことが出来たことを誇りに思うよ」

KEMはアルバムのサブ・タイトルの『INTIMACY(親密さ)』はアルバムの歌詞のテーマを示した言葉だと言う。しかし、この言葉はセックスやロマンス的な親密さのことではないそう。「親密さとは他人の前で、本当の自分でいることが許されること」と説明する。「恋人同士、友人同士の関係...我々、クリエイター同士の精神的な親密さについての話なんだ。「MOTHER'S LOVE」と言う曲があるが、これは”母の親密さ”についての曲なんだ。このアルバムではそのような深い部分を追求している」。


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